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2010/05/24

アリス・イン・ワンダーランド

@TOHOシネマズ梅田

良くない。殆どが宜しくない。いくつか見れるショットがあったり赤の女王の表情が良かったものの、駄作だと思う。

まず物語が早期に決着がついている。現実でアリスは突然結婚を申し込まれ、これに困惑し逐電する。この結婚の諾否は物語のほかの要素と殆ど関連付けられていない。そもそも突然すぎて受け入れる余地がないので断るであろう。またワンダーランドでは予言によりジャバウォッキーとかいう奴を倒すことになっている。倒さない、倒せない理由は、残念ながら無い。このように物語がはやばやと決着してしまったら観客はアトラクトされない。これに比べれば『崖の上のポニョ』なんてましで、恋の成立=世界の救済(恋の不成立=カタストロフ)に加え親の禁止とか複数の要素で物語が構造化されているのでまだ観れる。

心情の表象も甘い。結婚を断ることとジャバウォッキーに立ち向かうことが(何故か)同一視される。それを決定付けるのはアリスの内面の変化しか存在せず、その変化は芋虫に諭されたから・・・では説得力に欠ける。芋虫は無かったことにして内面の変化は単にクロースアップで処理した方がまだマシだったとすら言える感じがする。とはいえ何とか処理しようと結婚の申し込みの場面とジャバウォッキーを倒して欲しいと依頼される場面で同一の構図を採用しているあたりは、スタッフの労苦が垣間見えて涙を誘う。

他にも色々いちゃもんつけたい部分はある。道は自分で開くとか行っておきながら予言道理にジャバウォッキー倒しちゃうとか。ワンダーワンドは現実の世界だった、とかもやめて欲しい。穴に落ちるというのは眠りに落ちることの暗喩なのだから。現実だったとしたいなら穴に落ちずに違う方法で導入部分を処理するべきだった。

総じて言えば主要な要素の連関の強度が非常に弱い上にとってつけたような要素ばかりが目に付いてしまう。A級戦犯は脚本家じゃないだろうか

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